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【池上】精神的にも体力的にも限界、母の老人ホーム探しを手伝ってください

【池上】精神的にも体力的にも限界、母を老人ホームに入れてください

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。



池上にお住いの次女さまからご入居相談


当社のホームぺージからフリーダイヤルでご相談いただいた大田区は池上にお住まいのご家族さまからのケースとなります。



現在92歳となるお母さまを施設にお願いしたいので老人ホーム探しを手伝ってほしい、というご相談でした。



ヒアリング時間をいただき現状を確認しました。



同居年数:3年未満

家族構成:お母さま、次女さま、旦那さまの3人暮らし

仕事:旦那さまは現職、次女さまはパート


生活状況

・昨年、お母さまが転倒し車いす生活になっている。

・排泄と更衣に介助が必要となりお母さまの部屋にポータルブルトイレを設置。

・夜間、起床時は次女さまがお母さまをポータルブルトイレに案内しての排泄介助。

・次女さまが出勤前にお母さまの整容と更衣介助。

・日中は訪問介護とデイサービスを利用中。

・認知はないが耳が遠くなっているため大きな声で話さないと聞こえない。



ある程度状況が確認できましたので、老人ホーム探しを検討されたきっかけについてお伺いしました。



すると次女さまが骨折後の生活環境の変化、介護疲れによるストレスが限界になっていることがわかりました。



ストレスの原因は以下となります。



・排泄介助

・お風呂介助

・更衣介助

・24時間介助状態



◆排泄介助

転倒前までのお母さまは自立であり、トイレでの排泄、更衣などすべてご自身で行っていました。


しかし転倒してしまい車いす生活になるとADLが下がってしまい日常生活が大きく変わってしまいました。


それまでトイレに行けていたお母さまがトイレに行くことが出来なくなってしまったため、お部屋にポータルブルトイレを設置しました。


しかし一人でベッドからトイレに移動することが出来ないため、次女さまがトイレ介助をするようになりました。


パート疲れでやっと寝つけた時にトイレ介助になるとその後、眠ることが出来ないことが多々あるとのことでした。



◆お風呂介助

お風呂の介助は力が必要な介助であることから、旦那さまと次女さまで分担して行っていました。


しかし、お母さまから恥ずかしいので次女さまだけにしてほしいと懇願され現在は週2回、訪問入浴サービスを利用しています。


しかしお風呂が好きなお母さまからもう1日だけでも良いからお風呂に入れてほしいと言われ、時間のある時に次女さまが入浴介助を行っています。


しかし体力的に入浴介助がしんどくなっていました。



◆更衣介助

車いす生活になってからは下半身の更衣がうまく出来なくなってしまったため、次女さまがパジャマから普段着の着替え、普段着からパジャマの着替えを行っています。


出勤前だと忙しくなってしまうため更衣介助をするためこれまでよりも1時間ほど早く起きるようになっていることから恒常的な寝不足となっていました。



◆24時間介助状態

いつ、お母さまから、トイレに連れて行ってほしい、と言われるかわからない状態が一番のストレス要因になっていると思われます。

いわゆる時間拘束によるストレスです。


不規則ではありますがおおよそ午後10時前後、午前2時前後、午前5時前後にトイレ介助を行っていることがわかりました。



いつ呼ばれるか分からないことが寝不足につながっており車いす生活になってから熟睡することはほとんどない状態でした。



ヒアリングを行った結果、次女さまは精神的にも肉体的にも疲れが取れない状態が約1年ほど続いていることがわかりました。



このままではそう遠くない時期に在宅介護の継続が困難になることは明らかでした。



お母さまのADL


お母さまのADLをお伺いしました。

次女さまからケアレポートを頂けたので現状をしっかりと理解することができました。

ケアレポートから記事に出せる情報のみを書き出しました。



【お母さま:92歳】

食事:普通食(通常食)

歩行:車いす

排泄:一部介助※ポータルブルトイレ

更衣:一部介助

義歯:なし

認知症:なし

介護度:要介護2


【補足】

・訪問介護とデイサービスを利用中

・週2回の訪問入浴サービスと次女さま介助による入浴1回

・週に1回ベッド上でお花を活けている



お母さまは多趣味な方で、元気な時は習字教室を運営されていました。



特に、お茶やお花についてが大好きで車いす生活になってからも週に1回、お花を買ってもらいベッド上にサイドテーブルを置いてお花を楽しんでいます。



食事の好き嫌いはありませんがお菓子が大好きなのでサイドテーブルに紅茶のポットとスナック菓子を置いてあります。



ケアマネジャーから量は次女さまがコントロールするように言われてどうすべきか悩んでいました。



老人ホームの入居条件


老人ホーム探しを行う上でご家族さまから入居条件をいただきました。

以前に特養(特別養護老人ホーム)に相談をしたことがありますが要介護度2であることから入居条件を満たしておらず施設入居を諦めた経緯がありました。



※原則として特養は要介護度3以上、年齢が65歳以上ですが特定疾病があればこの限りではありません。



ただしお母さまは特定疾病ではありませんので入居条件を満たしていません。



施設探しにおける必須条件と充分条件をお伺いしました。



◆必須条件

・一時入居金:250万円以下

・月額利用料:25万円以下

・看取り

・次女さまの自宅から1時間圏内

・すぐに入居できる


◆充分条件

・日当たりの良い部屋

・要介護度3以上になったら特養に転居

・24時間ナースがいる※



充分条件として挙げられた24時間ナースについて補足説明を行いました。



お母さまは一部介助が必要ではありますが認知症を発症しておらず、憂慮すべき病気もないことから24時間ナースのいる施設は必要はありません。



24時間ナースの施設は一時入居金が高くなります。月額利用料についても高い施設が多いだけではなく満床の施設が多い場合が多いのです。



仮に空き部屋があるとしても施設を比較するだけの数が無いためお母さまにとって最適であると思われる老人ホームを選択するのに充分な施設が見つからないこともあります。



24時間ナースを条件から外すことで評判の良い施設や介護士に人気のある施設などを提案することが出来ます。



説明を行い次女さまから、24時間ナースの施設は条件から外されました。



大田区は面積が大きいだけではなく昔から住んでいる方が多くいる土地でもあるため老人ホームの数が多いエリアでもあります。



早速施設探しを開始しました。



池上の老人ホームを見学する


住宅型有料老人ホームも検討するか迷いましたがご予算と年齢的に今後介助が必要になる可能性を考慮し介護付き有料老人ホームで施設選びを行いました。



要介護度3以上になったら特養に転居して費用を抑えたい、というご家族さまの意向があるため費用はできるだけ抑えるような老人ホーム選びが重要でした。



丁寧に探していくと条件に合致する施設が複数見つかりました。

その中から評判が良い施設など介護業界の噂により提案できると思われる施設を絞り込みます。



リストが完成しましたので次女さまにご提案すると、見学を希望される施設が見つかりましたので見学依頼を出しました。



施設見学はお母さま、次女さま、相談員の3人で行いました。

施設見学後、感想をお伺いする時間を頂戴しました。



A施設:中堅介護付き有料老人ホーム

次女さま:「ヘルパーさんがきびきびと仕事していて安心しました。お風呂や食堂なども見ることが出来ましたし、お部屋も明るくていいなと感じました。あのお部屋に入るのですね。」


お母さま:「女性が多いのね」



B施設:大規模介護付き有料老人ホーム

次女さま:「マンションみたいな施設ですね。母と同じような年齢の方がたくさんいるみたいだしお友達が出来たら楽しく生活できそうですね。」


お母さま:「娘が決めることだから私はどこでもいいよ」



お母さまは2つの施設を1日で回ったことから少し疲れているようでしたので感想をお伺いした後、質問などがございましたらご連絡ください、としてその日の見学を終了いたしました。



即入居できる池上の老人ホームに決定した理由


見学の次の日、次女さまからお電話をいただきA施設にお母さまを入居させたいので手続きや今後のながれについて教えてください、とのご連絡をいただきました。



A施設は見学時に空き部屋があることを確認しており、見学時に見たお部屋が入居する居室でもありました。



施設長に連絡を取り、入居に関する手続きを行い見学から2週間ほどで入居することが出来ました。



手続きが完了すると次女さまから、


「この度は本当にありがとうございました。できるならば自宅で母の面倒を看たかったのですが本当に限界でした。介護が辛いというと他の頑張っている人から怒られてしまいそうですが、本当に限界でした。ありがとうございます。」



と、お言葉をいただきました。

その際、なぜA施設に決定されたのかについてもお伺いしました。



次女さまがA施設を決定された理由は、見学時に見せてもらったお部屋がお母さまの住む居室だったこと、見学時に介護士が立ち止まって挨拶をしてくれた礼儀の正しさでした。



A施設は低料金で高クオリティのサービスをかかげている施設です。

特に社員教育に力を入れており、施設長も敬語や立ち振る舞いに厳しい施設でした。

次女さまはそれを見抜いていたのです。



入居日当日、私も施設に伺いました。



ご入居されるお母さまに挨拶をしました。するとお母さまが、



「これで娘に迷惑をかけなくてすみます。色々とお世話をかけましたね。自分でもどうにもならなかったの。ありがとう。」



と仰いました。

お母さまも車いす生活になってからストレスを感じていたことがわかりました。



施設長には、ご入居者さまのADLが下がってきたら改めて要介護認定をするようにご家族さまにお伝えください、と伝えました。



充分条件で要介護度3以上になったら特養に転居したい、というご家族さまの意向があったからです。



施設長もその点は踏まえておられたので安心してお任せできます。



入居後2週間ほど経過したころ、ご家族さまに状況伺いのご連絡をしましたが、お母さまに帰宅願望は無く、週に1回のお花を愉しまれており食事も全量召し上がられていることがわかりました。



最近ではお気に入りのスタッフもできたようで面会時に楽しそうに話をされていることも分かりました。



以上を踏まえて当該案件をクローズといたしました。



今回、記事を読まれている方には、入居決定が早すぎるのでは?と思われる方も多いと思います。



最後に老人ホーム入居の決定に関する当社データをご紹介します



見学から老人ホーム入居までの平均日数


老人ホームへの入居を検討されているご家族さまが見学をしてから入居の決断をされるまでにかかる日数について当社でまとめたものです。



少し意外に感じるかもしれませんが、見学から入居決定までの日数は1か月以内が大半なのです。

それだけ老人ホーム探しはご家族さまにとって急務だと考えることが出来ます。



◆見学から入居決定までの期間

期間

見学後すぐ

2週間以内

1か月以内

3か月以内

半年内

比率

29%

34%

21%

12%

4%

見学後2週間以内に施設入居を決定される比率は63%です。

1か月以内に入居を決定される比率は84%になります。



あくまでも当社データになりますが一般的なデータでも2週間以内で施設決定をする比率は54%です。


尚、男女比だと以下のようなデータとなります。



◆2週間以内の入居比率

男性:58%

女性:68%



女性の入居決定までの期間が短いというのは統計上のブレではなく全体的な傾向です。

当社ではこの理由を羞恥心と家族への気遣いであると分析しております。



老人ホームには入浴について男子禁制という言葉がありますが女子禁制という言葉はありません。※一般的には同性介助といいます。

同性介助に関しては「同性介助は介護の基本」にてご確認ください。



男子禁制とは男性介護士が女性入居者さまのお風呂介助を禁止する言葉です。

これは特定の施設に関することではなくどの施設でもありえます。



最新の介護理論では羞恥心に配慮する重要性について多くの時間を割いています。

羞恥心への配慮とは具体的にどういう事なのか説明します。



例えば、居室での排泄介助時はカーテンを閉めて窓の外からパッド、オムツ交換が見えないように配慮することです。当然ですが居室のドアは完全に閉め他の入居者さまから見えないように配慮します。



こうした配慮により入居者さまの羞恥心を緩和します。



また、羞恥心を緩和するため、共有部にいるご入居者さまに対して介護士が以下のような声掛けを周りに聞こえるように発言することを禁止している施設もたくさんあります。



「〇〇さん、トイレ行きましょう」

「〇〇さん、オムツ取り換えましょうねー」



これから老人ホームを探そうとしているご家族さまは見学時にこうした点を良く見るようにしてください。



見学時に羞恥心への配慮が足らない介護士がいる施設は、羞恥心への配慮に目を向けていない施設、社員教育に手がまわっていない可能性がある施設、と判断することが出来ます。



評判の良い施設は介護士の意識が高い傾向があります。

意識とは、介護士がプロとして高い技術を身に着けるために切磋琢磨しているだけではありません。



介護とは人と人がつながるサービスです。

相手の気持ちをおもんばかることも大切な仕事なのです。



相手に対する尊敬があるからこそ、ご入居者さまの日々の変化に気づくことが出来るのです。



高い意識を持っている施設には自然と優秀な介護士が集まってきます。



見学という短い時間だけでそのことを判断するのは難しいかもしれません。

ただ、ちょっとしたことに目を向けるだけでも見学が有意義なものになります。



自分がされたら嫌だな

なんか子ども扱いされてるな

高齢者に対して強い物言いだな



など違和感を感じたときはその感覚を大切にしてください。

複数の検討材料がある場合、こうした感覚を思い出すことで失敗しない老人ホーム選びの成功率が上がります。



当社ではこれから老人ホームを探そうと思われているご家族さまやご本人さまから老人ホーム探しに疲れてしまった皆さまに無料相談を行っております。



何から始めればよいのか、どういった施設が適正な施設なのかについて疑問がある方はお気軽にご相談いただければ幸いです。



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