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世田谷区のある大手の介護付き有料老人ホームへの入居を決めた理由とは

ある大手の介護付き有料老人ホームへの入居を決めた理由とは

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。


神戸の芦屋から東京の世田谷区への呼び寄せ


夏が終わり秋の季節になってくると老人ホームへの入居相談が増えてきます。

相談員全員が忙しくなってしまいケーススタディを書くことが出来ずに申し訳ございませんでした。



今回は地方から東京都世田谷区で大手が運営する介護付き有料老人ホームに入居を決めたケースについてまとめました。



ホームページを見ていただいたご家族さまからご依頼をいただきました。

お問合せをいただいたのは東京都世田谷区にお住いの60代長女さまからでした。



メールにてお問い合わせをいただきました後、長女さまのお仕事の終わり時間に合わせて最寄りの駅まで訪問し無料相談を行いました。



余談になりますが当社ではご家族さまからお仕事先の近くでのお打ち合わせを希望されるケースが多いのが特徴です。



初回のお問合せで日程を決定しお打ち合わせすることが多いのですがコロナが少し落ち着いてきたこともあり、昨今ではご家族さまのお仕事先でお打ち合わせを希望されることが多くなっております。


今回は長女さまとお会いして近くの喫茶店でヒアリングをさせていただきました。



入居希望者さまは長女さまのお父さまで現在89歳とのこと。

認知症は発症しておらず、杖をつかった自律歩行が可能でお散歩などを楽しまれていました。



お母さまは88歳で認知症は発症しておらずお父さまと同様、お元気でした。



入居を希望されたのは長女さまで、高齢になってきたご両親が関西の芦屋暮らしでは何かあった時に対応ができないため近くに来てほしいという思いからでした。



すでにご両親にはその旨をお伝えしており、ご両親もいつ何があるか分からないとのことで長女さまのご提案に同意されていました。



ご自身で老人ホームを探すことに疲れてしまった


実はご相談をいただく前に長女さまはご自身で老人ホーム探しを行っておられました。



そのうちの何件かは見学にもうかがっていたようなのですが、見学をすればするほどご自身の老人ホーム選びに自信が持てなくなってしまい当社にご連絡いただいたのです。



老人ホーム選びに自信が持てなくなった理由は以下でした。



・どのような施設がお父さまにとって本当に良いのか?

・営業されるほどに怪しく思えて身構えてしまう

・パンフレットと実際の施設に乖離があることが見えてきた



老人ホームと一言で言ってもその形態は多種類あり、それぞれに特徴があります。


ほとんどのご家族さまが介護業界で働いた経験が無く、老人ホーム選びの経験が無いわけですから、多義にわたる施設の違いについての知識はほとんどありません。



長女さまは、施設紹介サイトにも登録されたのですが、施設の資料が大量に届くだけでアフターフォローもなく後日、担当者から、



他社担当者「気になる施設はありましたか?」



と営業電話しかかからないことも不安材料になっていたようです。

そんな時に当社のホームページを見てお問合せをいただきました。


実はこのようケースは昨今とても増えています。



「施設紹介」と検索エンジンで探すとたくさんのホームページが出てきます。

中には施設のサービス詳細をリスト化しているサイトもあります。



専門家がみればとても分かりやすくまとまっているサイトも数多くあります。



しかし、施設探しをされる一般の方にとっては詳細情報が羅列されていても意味が分からず困惑するだけなのです。



そもそも、施設ごとの特徴も見えずらいのに、施設の細かな内訳や別途記載などわかるはずもありません。



調べれば調べる程何が自分たちに一番良い施設なのかが見えづらくなってしまうのです。



今回のケースも自分で探せば探すほど、ベストな選択肢が見えなくなってしまうケースだったのです。



そこで私はご入居を希望されているお父さまの現状と長女さまが望まれていることをヒアリングしシンプルにまとめることから始めました。



大手の介護付き有料老人ホームという選択肢


冒頭に書いたようにお父さまは杖を使いながらの自立歩行が可能であること、認知症を発症していないことがわかりました。



ただ、お風呂などではクラクラして足元が危ういこともあるため、いざという時にすぐに対応に入ってもらえることを希望されていました。

同時に自由度が高い施設への入居も希望されていました。



さらに、今は元気ですが、あと数年もすると足腰が弱ってきて歩けなくなる可能性についてとても心配されていました。



長女さまは、休みの時に面会やお散歩などが出来るようできるだけご自宅から近い施設を希望されていました。

名前の通った有名な施設が良いとの考えを持たれていることもわかりました。



そこで私は、いくつかある大手の介護付き有料老人ホームについてご説明することにしました。



大手は全国的に施設を持っており、世田谷区や目黒区などは特に力を入れて施設を増やしており、田園都市線や小田急線、京王線沿線などでは一駅に一施設といった力の入れようです。



さらに、要介護度によって施設を分けているため、要介護度が低い利用者さまが入居する施設は少し安めの価格設定、年とともに要介護度が上がっても近くに対応できる別の施設を有しているためすぐに転居が出来るよう万全のサービス体制を整えています。



大手の強みはこの層の厚さにあると言えるでしょう。

長女さまもこうした大手の幅広い対応にメリットを感じておられました。


すぐに施設と入居状況についてのご依頼をいただくこととなりました。



各老人ホームごとのサービス内容の洗い出し


私はまず長女さまのご自宅から一番近くにある老人ホームをピックアップしました。


その際にポイントとしたことが以下。



・要介護度の低い介護付き有料老人ホーム

・対象施設のそばに介護度が上がっても引き受けられる系列施設があること

・食事や外出、面会における自由度が高いこと



長女さまとお父さまのご希望にかなっていると思われる大手施設は2社ありました。


そこで5社の施設の立地状況(系列店舗との距離など)と空き状況、さらに食事や外出の自由度について調査を開始しました。



自由度というのはその方の好みに施設がどこまで個別にこたえられるかということです。



ある施設は食事についてご本人さまのご希望に沿えるよう柔軟に対応していました。



例えば、朝食時に提供されるパンがあるとします。介助が必要なければ通常のパンにバターとバターナイフが添えられて提供されますが、パンの耳を好まれない場合はパンの耳を切って提供したり、手が不自由な利用者さまには、パンを四つ切にしてバターを塗った状態で提供するといった細やかな指示が出来るのです。



常に分刻みで動いている老人ホームのスタッフさんが1人1人の好みに合わせて食事を提供するということはとても大変なことなのです。



別の施設はできる限りご本人さまの期待に沿えるように努力はするが確約はできない、という回答でした。



私は施設で生活する上での自由を感じる項目を洗い出し、1つ1つ丁寧に施設にヒアリングさせていただきました。



そして洗い出した10項目弱に対して○、×、△、※というようにまとめた表を作りました。



その表をもとに長女さまと2回目の打ち合わせを行いました。



すると長女さまは2社の介護付き有料老人ホームに対して見学をしたいと仰られたのです。



世田谷の老人ホームの決め手はスタッフの対応


2社の見学日程に合わせてお父さまとお母さまも東京に来られることになりました。



1社目のホーム見学:

当日はご両親と長女さま、私の4人で施設にお伺いしました。

すると、施設では本部から入居担当の営業さんもいらっしゃいました。


4人で施設内を見て回りモデルルームと呼ばれるお部屋からお風呂、レストランなど隅々まで案内していただきました。


施設内を見学したのち、先方の入居担当者さんとご家族さま、私と4人でヒアリングを含めた時間がとられました。



2社目のホーム見学:

1社目と同様にご両親と長女さま、私の4人で施設にお伺いしました。


施設ではホーム長が内見の案内をしており、丁寧に説明をしていました。


ご入居が決まった場合に入られる実際のお部屋なども案内してくれより具体的なイメージが持てるような説明をしていただきました。


内見が終わった後は会議室で先のホームと同じように料金やサービスについて詳しくすり合わせをする時間がもたれました。



見学が終わった後、ご家族さまと私は、長女さまのご自宅にお伺いし、1社目と2社目の施設について話をすることになりました。



お父さま、お母さま、長女さまの3人が1社目のホームが良いと回答されました。

実は意見が同じになるケースというのはとても多いのです。



これまでの経験から、ご家族さまがバラバラの施設を好まれるということはあまりありません。


今回もまさに、全員一致で1社目ということでした。


決定理由は、


スタッフさんの対応


でした。



実はどちらの施設も見学しているご家族さまへの立ち振る舞いや笑顔、などスタッフさんの対応に大きな違いはなかったのです。



ただ、長女さまはスタッフさんが入居している利用者さんに対する接し方をよく見られていたのです。



見学ではスタッフさんとすれ違うことも多く、利用者さん、タッフさんが交流している姿をまじかに見ることが出来ます。




働いているスタッフさんから感じ取った印象が最終的な決定打となりました。



入居後は週一でお出かけ


すぐに入居手続きを行いました。



お父さまも慣れない東京暮らしに当初こそ不安をもたれていましたが、利用者さまの中に同じ芦屋出身の方がいたことで気も楽になりすぐにお友達もできたご様子でした。



入浴ではスタッフさんが見守り中心のため、自由度にも満足されているとのことでした。



長女さまもご自宅から車で5分の施設ということでまめに面会に行かれています。



ご入居してから1か月ほどして、ご様子伺いのご連絡をしたところ長女さまから、



長女さま「父も私も大満足です。自分たちで探していたらこういう結果にはならなかったと思います。ありがとうございました」



とのお言葉をいただいたことがとても印象に残っています。




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